息の通り道(白線)が狭い場合に、のどの奥の赤い点線で囲まれた部位がふるえて音が出るのがいびきです。
ひどい場合には睡眠時無呼吸にもなります。
のどがふるえそうな構造の場合に、黄色の点線の部位を切開、切除することでいびきの軽減が期待できます。
いびきに対する軟口蓋形成手術を当院では日帰り手術で行っており、所要時間は約30分です。
アデノウイルスが体内に入る事から発病する急性伝染病です。
夏にプールを介して感染することも多いので『プール熱』と呼ばれています。
7日前後の潜伏期間を経て発症し、高熱・咽頭痛・結膜炎などの症状を特徴とする感染症です。
高熱が続き、細菌感染を合併しやすいので注意が必要です。
感染力が強く、学校や幼稚園での集団感染・家族感染があります。
検査が陽性で、結膜炎を発症しない場合をアデノウイルス咽頭炎と呼ぶことがあります。
扁桃腺(正しくは扁桃)にはいろいろあるのですが、最大のものがノドの左右にある口蓋扁桃です。
高熱とひどい咽頭痛を伴う扁桃炎を年3~4回以上起こすような習慣性扁桃炎は口蓋扁桃を摘出する手術の適応になります。
しかし必要というわけではなく、その都度の抗生物質を含む薬物治療でもよいと思います。
口蓋扁桃を摘出しても口蓋扁桃炎以外のノドの炎症で発熱・咽頭痛が起こる可能性は残ります。
ですがもし扁桃炎の度に日常生活に多大な支障をきたすようであれば積極的に摘出手術を考えた方がよいでしょう。
手術は入院の上、全身麻酔で行うことが多くなっています。その場合手術中は意識も痛みもありません。手術操作は口からのみ行います。
入院期間は施設によって異なりますが、通常は数日から一週間程度です。
口蓋扁桃は免疫(病原菌やウイルスなどに対する身体の抵抗力)を担当する臓器ですが、手術前後で免疫機能は殆ど差がないという報告が多くあります。