副鼻腔炎は副鼻腔の細菌感染により生じる病気です。
副鼻腔に膿汁が貯留した状態がいわゆる蓄のう症です。感冒・鼻炎に続発する事が多いです。
通常は内服薬や鼻の吸引処置・吸入等の治療で軽快しますが、ときに難治性であったり炎症がひろがり重篤な合併症を引き起こす場合があります。
レントゲン検査では副鼻腔粘膜の腫脹や、貯留液の有無などを確認する事が出来ます。内視鏡で鼻腔内の副鼻腔への出入口を観察する事が出来ます。状態に応じて細菌の検査をする事があります。
①ティッシュペーパーを広げ、鼻に当てる。
②片方の小鼻を押さえ、静かに鼻をかむ。
③もう片方も同じようにする。
④鼻をつまむようにふき取り、ゴミ箱に捨てる。
花粉症はスギ花粉などが原因となる季節性のアレルギー性鼻炎で、症状はくしゃみ、水様性鼻汁(はなみず)、鼻閉(はなづまり)、眼のかゆみなどです。
春の花粉症はスギ花粉症から始まります。スギ花粉が飛び始めるのはこの地方では例年1月以降ですが、鼻粘膜の感受性が強い人はそれくらいから症状が出始めます。花粉症の治療は初期療法といって花粉飛散開始時、または症状が少しでも現れた時点で内服薬を中心とした薬物療法を開始するのが効果的です。また花粉症には第一選択の治療法ではありませんが、化学剤手術、レーザー手術などの鼻粘膜を焼灼する手術療法も有効です。
施術後は一時的に鼻づまりになったり、効果の持続が短いこともあるので手術を受ける時期は花粉の飛散直前がよいでしょう。
最近の話題としてスギ花粉症の舌下免疫療法があります。これはスギ花粉舌下液を低濃度、少量から舌下に投与し、徐々に増量してスギ花粉に対する過敏性を減少させる治療法です。効果発現までに2年以上かかり、また治療の開始はスギ花粉シーズンをさけて6~10月の間の開始が薦められています。
ちなみにスギ花粉は4月頃まで、ヒノキ花粉が4月から5月頃まで、イネ科雑草の花粉が4月から6月頃まで飛散します。
秋にも花粉症はあります。イネ科、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラやセイタカアワダチソウなど、道端、野原、河川敷や田畑の周辺に群生している雑草の花粉が原因になります。これらの草が生い茂っている場所の近くを通った後で症状が悪化し、自宅に帰れば軽快するなどの徴候が見られれば花粉症の可能性が高いでしょう。
問診の上、鼻鏡検査で鼻粘膜の状態をしっかり観察した上で鼻汁好酸球検査を行い、鼻炎がアレルギー性か否かを調べることが出来ます。この検査は血液検査より簡便で安価です。
一方、風邪の初期にも水性鼻汁、鼻づまり、くしゃみがみられますので花粉症と区別しにくいことがありますが、風邪では数日で鼻汁が粘膿性になり、他に全身倦怠、発熱、咽頭痛、咳、痰などが伴いやすいです。